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院長のコラム

身体の痛みや痺れの症状

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ぎっくり腰

 ぎっくり腰を経験した人の言い分に、急に痛くなったと言います。痛みのきっかけとしては、重たい物を中腰で持ち上げようとした。振り向きざまに。クシャミをしたら。色々と有ると思いますが、実は原因として、腰の筋肉が疲労のピークになっていて、ガラス張り状態なのです。それでも、仕事に生活に遊びにと、身体を使わない訳にはいきません。動けている内は何とか身体を使います。

 この頃の事を思い出して頂きまして、問診します。痛みの前は、身体が重だるくて、寝ても疲れが取れにくい状態だったでしょうと聞きますと、確かにその通りですとの答えが返って来ます。

 痛くなるのは急なのですが、そう成るべくの原因が有るのです。元々の骨盤の歪みによる腰部の筋肉の張りに、身体を使い過ぎた蓄積が、強烈な板張りの様な筋肉になっている為に、ぎっくり腰を起こしてしまうのです。

 腰を屈めて、「ア痛たた」と治療に見えます。酷いぎっくり腰の人は、俯せになった時に体が『く』の字に曲がり、平に寝られない程の状態です。この様な方の場合には、いつもの治療の手順を変えます。本来ならば、下半身から始めるのですが、上半身の肩甲上肢帯から緩めます。すると、さっき迄くの字に曲がっていた体が平らになってしまいます。

 普通の体のバランス状態に戻して、いつもの治療を施術します。

 30分の治療が終わりますと、誰でも真っすぐに立ち上がります。腰の筋肉が柔らかい状態になっているので、運動能力が上がり、真っすぐに立てる様になるのです。しかし神経の痛みがその場で全快とは成りませんので、2〜3日は無理をせずに、ゆっくり動いて頂きます。2回目の治療を1週間後位に来て頂きます。長年に蓄積させた体内の疲労素を、毛細血管が掃除し易くなる様に、2回目の治療で筋肉の柔らかさを更に引き出すのです。

 大体の方が、2~3回の治療で全快にして頂けます。

 その後は、身体が重く、疲れが取れにくい状態だと感じたら、ぎくっとやる前に、早く治療に来る事をアドバイスしています。

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