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院長のコラム

身体の痛みや痺れの症状

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坐骨神経痛

 椎間板ヘルニアの症状が、何とか腰の痛みの状態で収まってくれていると助かるのですが、更に負のエネルギーを身体に蓄積させ、待った無しの状況に身体を追い込んでしまった。遂に人体で最大の神経である、坐骨神経を怒らせてしまうのであります。

 痛みの強弱には個人差が有ると思いますが一番酷い痛みの時は歩く事が出来ない。坐る体勢が、床の上は勿論のこと、椅子に坐る事さえ出来ない。身体を横たえるが、足の痛みが強すぎて、仰向けにも、俯せにもなれない。痛い側の足を上にして静かにしているのが最善の状態である。

 余りの痛さに、日常の生活動作が全く出来なくなります。腰にかけた負担が最大限に膨らみ、火山の如く、痛みの大噴火に見舞われるのです。お尻から→大腿→下腿の外側→外果(外くるぶし)にかけて、焼けた火箸を押し付けられた様な、熱い、得体の知れぬ、恐怖さえ感じる程の、強烈な痛みに襲われます。

 腰の位置で経験した、『超ド級』の痛みよりも更に、始末の悪い攻撃的な痛みです。

 腰痛関連の症状としては、最も重く最終的な状態に、なってしまったのです。

 長年に渡り蓄積させたダメージですから、そう簡単に癒す事は出来ません。まずは身体を、痛みの出ない状態で横になり、休ませます。何日もかけて休む事です。焦りは禁物です。仕事や色々なことが気に掛かるかもしれませんが、未来の自分の為に休むのです。

 因みに、私が坐骨神経痛になった時は、2週間も寝ていました。日中も治療所の電話番をしながら寝ていました。予約の電話が鳴ると、「すいません、洒落にもなりませんが、私が坐骨神経痛になり、全く動けない状態です」。すると、患者さんから、「まぁ大変、先生お大事に」と、気遣いのお言葉を頂きました。情けない話ですが、どうする事も出来ないのが事実です。自宅療養に専念します。

 自分の身体を通して、自然治癒力により治していく経過を観察出来る、最高のチャンスでも有った時でした。

 何日間か休んでいると、まだまだ足は痛いのですが、ビッコを引きながらも歩ける様になってきます。この位の時点から治療を受けるのが良いでしょう。治療時の仰向けや俯せの状態の時に、足に痛みの出る事が多分に有ると思いますが、我慢の為所になります。自然治癒力を高めるには、骨盤・骨格のバランスを整えて最大限に筋肉の柔らかさを引き出す事が、毛細血管の活性化になるのです。これこそが身体を癒す最前線となります。痛みや痺れ、腫みの酷い時は、太い血管ですら圧迫されています。だから症状が中々改善できずに慢性化しているのです。

 毛細血管が活性化しますと、ダメージを受けていた細胞に、血液が充分な栄養と酸素を与え、溜まっていた老廃物を取り除いていきます。この状態になってこそ、新陳代謝が向上したと云える時です。毛細血管による、身体内部の大掃除のスタートです。

 私の治療院では、週に1回の治療で、大体10~15回位の治療を受けて頂きますと、殆どの方が痛みから解放される結果になります。長年に渡り、痛みと付き合っていた方の口から、「治れるんですね‼️」と、嬉しい喜びの言葉を聞かせていただきます。

 補足ですが、服薬は極力しない方が良いのですけど、痛みの具合が良くないのに、どうしても職務に付く時は、痛み止めの薬だけ服用されるのが良いと思います。何とか急場を凌ぐ苦肉の策です。落ち着いて来たら薬は止めて、自然治癒にて身体に優しく癒す事です。

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