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院長のコラム

自律神経の乱れによる症状

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自律神経失調症

私達は生活の中で、身体や手足を良く動かしますね。仕事で様々な機器や器具を操作したり、音楽やスポーツ、家事や食事に関する用意など、色々と手足を動かし使います。

ところが、身体の内部の事について考えてみて下さい。一つの例を挙げると、食事をした時に自分の胃袋に、消化液は出てきなさい、なんて言ってる人はいませんよね。勝手に、必要な消化液が出てきてくれます。

その他の臓器や諸器官の働きにも、自分が身体の内部に司令を出す事は有りません。

有り難い事に、身体内部の事は、全てを、コンピューターである『脳』が、その時々の状態や、環境の変化に応じて、自律神経を通じ各臓器・諸器官に司令を出してくれるのです。

身体の前側では、左右の頸動脈に沿う様に迷送神経が脳から降りて来ます。この迷送神経が、胸部・腹部の内臓器に脳からの司令を伝える、副交感性の自律神経です。

身体の後側では、脊柱の両脇に沿って一対の交感性の自律神経が通ります。

単純には、交感神経が働きを亢進させ、副交感神経が抑制する。両者の拮抗作用のバランスによって、生体機能の恒常性が保たれる様になっています。ところが人によっては、胃酸過多で胃痛やムカツキに悩んだり、逆に、胃もたれや消化不良に悩んだり、等の生体機能の恒常性が上手く作用してない人達が、大変多くいらっしゃる事と思います。

他の臓器や諸器官に於いても同じ事が云えると思います。本来の生体のリズムが不規則なのは、精神的なストレスにさえなります。

余りにも体調不良が長いと、医療機関に出向いて検査を受ける方も多いと思います。

幸いに検査の結果は異常無しで一安心。服薬で様子を見るも、余り改善する事無く、今度は漢方やサプリメント等を試すものの、やはり良い結果には繋がらないケースが、大半を占めていると思います。

本来ならば、生体機能の恒常性が保たれて、順調な身体の調子でいられる筈なのに、何が不調の原因となっているのかです。

それは、自律神経の通り道である、首と背中の筋肉群の強張りが、自律神経を強烈に圧迫しているからなのです。その為に、脳からの司令が、各臓器や諸器官に対し、速やかに伝達されなかったり、中途半端だったりで、各臓器や諸器官も良い仕事が出来にくい状態になっているのです。

この状態には、殆どの人が何らかの影響を受けていると思います。特に、身体に何かの痛みが有る人なら尚更の事、骨盤・骨格の歪みによる筋力の強張りが強いからです。身体の痛みを余り感じない人でも、骨盤・骨格の歪みは有る筈ですから、何らかの影響は受けていると思った方が正解です。

骨盤・骨格のバランスを正して、自律神経の通り道を解放し、脳からの伝達をなめらかにして、自分本来の臓器や諸器官の働きを引き出し、煩わしい不快な症状からサヨナラして下さい。筋肉が緩んでいると、体内外が全然違います。

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