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院長のコラム

自律神経の乱れによる症状

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胃腸が弱い

 呼吸器系のラインより下の、胃袋の真後ろ辺りが消化器系の神経ラインになります。皆さんが、腰が痛いと感じる部位のちょっと上の部位になります。

 東洋医学で云う所の経絡ですが、大腸経と小腸経の経絡は両腕の外側で、陽の光が当たる部位に経絡のラインを通します。

 胃経の経絡は両足の外側を、大腿から下腿へと経絡のラインを通します。

 骨盤の歪みは、全身の筋肉に強張りを作りますから、前述した部位も当たり前のごとく強張っています。それが脳からの神経伝達を鈍らせたり、毛細血管の不活性を招いたりと、不調の原因を停滞させているのです。

 人に依っては、元々に消化器系が強いタイプの方もいます。しかし余り多くはいらっしゃらないと思います。逆に消化器系が、少し弱い、かなり弱い、と云うタイプの方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 元々に消化器系の弱い所に、骨盤の歪みによる影響を受けるので、不快な症状が慢性化して、解決の出口に向かう事が出来ません。

 この様なタイプの方達が治療に来られ、お腹を按腹させて頂きますと、胃袋や腸がかなり硬く強張っています。指に手掌にカチンとした臓器・器官の硬さが伝わります。体表も内部も強張っていれば、調子の良い筈が有りません。胃酸やその他の消化液が正常に分泌されずに、胃もたれや胃痛、下痢等の症状となるのです。

 初回の治療では、全身の柔らかさを引き出す事は可能ですが、お腹の柔らかい状態に、直ぐにはなりません。それでも治療後の感想を聞きますと、「少しお腹がスッキリした感じがします」との返事を貰います。背骨が真直ぐになり、強張っていた背中の筋肉が緩んで、圧迫されっていた知覚神経が楽になったからです。当然の事に自律神経の圧迫も取れていますが、自律神経には知覚が無いので、自律神経が緩んだ、楽になったの感想は分かりませんが、その後の食事や食後に、「あれ⁉️何かすんなり食べられて、食後もスッキリ‼️」自律神経の圧迫が取れて、脳からの伝達を、すんなりと臓器・器官に伝えられ、正常に消化液等のホルモン分泌がなされるが故です。いつもと違う自分の様子に気が付くのです。

 数回の治療を受けて頂きますと、お腹の強張りも緩んで、柔らかい弾力の有るお腹に変化して来ます。その後は、仕事や生活の状況に合わせて、タイムリーな治療により、程良い状態を維持する事です。

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